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不動産の準備室

相続が起きる前に

不動産の準備室

家族で話しておくべきこと。

こんにちは、才光不動産です。

不動産絡みの相続トラブルは、この仕事をしていると決して珍しくありません。親が亡くなってから初めて「あの家、どうする?」という話し合いが始まり、兄弟間で意見が割れ、何年もかけて法的手続きに至る——。そのほとんどが「事前に少し話していれば防げた」という類のトラブルです。

今日は相続が「起きてから考える問題」ではなく「起きる前に準備できる問題」として整理します。

不動産の相続で揉める最大の原因は「情報の非共有」です。親が何を持っていて、どう考えていて、誰に何を残したいのか。これが家族に伝わっていないことが、すべての混乱の出発点になります。

なぜ「事前の話し合い」が難しいのか

「相続の話を親としようとしたが、嫌がられてできなかった」。この言葉もよく聞きます。親の立場から見れば、相続の話は「死の準備」と感じられることがあります。子どもから持ち出されると「財産目当て」と思われるのではという恐れも出てきます。

だからこそ切り出し方が重要です。「相続のことを話したい」ではなく「老後のことや、もしものときのことを一緒に考えたい」という入り方が、親の心理的抵抗を下げます。財産の話ではなく「親が安心して暮らせるための準備」として話を始めることが、この種の会話のコツです。

事前に確認・共有しておくべき5つのこと

① 不動産を含む財産の全体像
どんな不動産を持っているか(所在地・地番・名義)。ローンが残っているか。他にどんな財産と負債があるか。親がすべてを把握していないケースもあるため、固定資産税の納税通知書や権利証の場所を確認しておくことが重要です。
② 親の「意志」を聞いておく
誰に何を残したいか。実家を売ってほしいか残してほしいか。配偶者(もう一方の親)が亡くなった後はどうしたいか。この意志が遺言書として残されていれば法的効力を持ちます。なければ相続人全員の合意が必要になります。
③ 相続人の状況と希望の確認
兄弟姉妹それぞれが実家についてどう考えているか。遠方に住む兄弟は管理の負担を担えるか。誰かが実家に住み続けることを希望しているか。これらは早いうちに互いに共有しておくべき情報です。
④ 遺言書の有無と場所
遺言書があるかどうか。ある場合はどこに保管されているか。公正証書遺言か自筆証書遺言かによって手続きが変わります。遺言書の存在を知らずに相続手続きを進めてしまうケースが現実にあります。
⑤ 相続税が発生するかどうかの試算
基礎控除(3000万円+600万円×法定相続人数)を超える財産がある場合、相続税が発生します。不動産を含む場合は評価額の計算が必要です。税理士への事前相談が、後の納税資金の準備につながります。

実家の不動産、3つの選択肢

相続した実家の不動産をどうするかは、最終的に3つの選択肢に絞られます。誰かが住み続ける。賃貸として活用する。売却する。どれが正解かは家族の状況によって異なりますが、重要なのは「誰も決めずに放置する」という選択を避けることです。

空き家のまま放置すると、固定資産税の負担が続き、建物の劣化が進み、最終的に処分が難しくなります。特定空き家に指定されると固定資産税の優遇措置がなくなり、税負担が大幅に増えるケースもあります。相続が発生したら、遅くとも1年以内に方針を決めることをお勧めします。

判断に迷う場合は不動産会社への相談が有効です。売るかどうかを決める前でも、現状の市場価値や活用の可能性を知ることで、判断の材料が揃います。才光不動産では、相続に伴う不動産の相談を「売る前の段階」から承っています。

相続の準備は「縁起が悪い」のではなく「家族への思いやり」です。事前の話し合いが、相続後の家族関係を守ります。親が元気なうちに、一度だけでも「もしものとき」の話をしてみてください。

毎日更新しています。

本日は以上です。

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