不動産会社の「活動報告書」
が薄いとき何が起きているか。
こんにちは、才光不動産です。
専任媒介契約を結んだ場合、不動産会社には2週間に1回以上の活動報告義務があります。これは法律で定められた義務です。ところがこの報告書が「問い合わせ0件、引き続き活動中」という一行だけで送られてくるケースが、現実にはあります。今日はこの「薄い報告書」が何を意味するのかを、正直に話します。
報告書の内容は、業者が本当に動いているかどうかを測るバロメーターです。内容が薄いとき、そこには必ず理由があります。
活動報告書は「義務だから送る書類」ではなく「売主が業者の活動を評価するための資料」です。読む側も読み方を知っておく必要があります。
充実した報告書に書かれているべきこと

本来の活動報告書には何が書かれているべきか。優良な業者の報告書には以下の内容が含まれています。
「問い合わせ0件、引き続き活動中」の正体
この一行だけの報告書が送られてくるとき、考えられる状況は3つあります。
①本当に問い合わせがゼロで、業者も手を打てていない。価格が市場から外れているか、露出が不十分か、あるいは担当者が他の案件を優先しているか。いずれにせよ売却活動が停滞しています。
②他社からの問い合わせはあるが、報告していない。囲い込みの可能性があります。他社経由の買主を断っていながら「問い合わせゼロ」と報告している場合、これは事実と異なる報告です。
③報告書作成に手を抜いている。活動はしているが報告書に落とし込む手間を省いている業者もいます。活動実態と報告書の質が乖離しているパターンです。いずれのケースも、売主にとって不利な状況です。
薄い報告書を受け取ったときの対応
報告書の内容に不満がある場合、まず担当者に直接確認することをお勧めします。「他社からの問い合わせは何件来ていますか」「ポータルサイトの閲覧数は先月と比べてどうですか」と具体的に聞いてください。
この質問に対して「確認して折り返します」という答えが返ってくる場合、業者がリアルタイムで数字を把握していない可能性があります。優良な業者はこれらの数字を常に把握しており、即答できるはずです。
また「次の2週間で具体的にどんな活動をする予定ですか」と聞くことも有効です。「引き続き積極的に活動します」という抽象的な答えではなく、「〇〇のポータルサイトに追加掲載します」「〇〇の広告を打ちます」という具体的な行動計画が出てこない業者は、次も同じ薄い報告書を送ってきます。
報告書の読み方が、業者選びの目も養う
契約前に「活動報告書のサンプルを見せてください」と依頼する方法もあります。過去に担当した物件の(個人情報を除いた)報告書のサンプルを見せてくれる業者は、報告書の質に自信を持っている証拠です。見せることを嫌がる業者は、その逆かもしれません。
報告書は業者との対話のツールです。読み流すのではなく、疑問があれば必ず確認する姿勢が、売主としての正しい関わり方です。

活動報告書は「受け取って終わり」の書類ではありません。内容を読み込み、具体性がなければ質問し、業者の活動実態を把握するためのツールとして使ってください。薄い報告書を黙って受け取り続けることが、長期化と損失につながります。
本日は以上です。
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