ローンが「通る」ことと
「払い続けられる」ことは別の話。
こんにちは、才光不動産です。
今週の「不動産の現実」です。住宅ローンの審査に通ると、つい「これだけ借りられるなら大丈夫」と安心してしまいがちです。しかし、銀行が「貸せる金額」と、ご家庭が「無理なく払い続けられる金額」は、実は別の話だという現実があります。この違いを知らずに契約に進んでしまうと、後になって家計を圧迫することもあります。今日はこのテーマについて書きます。
銀行の審査は、あくまで「返済能力があるかどうか」という基準で行われます。その家庭にとって心地よい支払い額かどうかまでは、審査の対象にはなっていません。今日はこの落とし穴について、じっくりお話しします。

審査基準は「上限」であって「適正額」ではない
住宅ローンの審査では、年収に対する返済負担率など、一定の基準に基づいて借入可能額が算出されます。ただしこの金額は、あくまで銀行がリスク管理の観点から算出した「貸せる上限」であり、その家庭にとって無理のない「適正な支払い額」とは異なります。審査が通った瞬間の安心感で、つい上限額いっぱいの物件に目移りしてしまう方も少なくありません。上限いっぱいまで借りてしまうと、教育費や車の買い替えなど、他の出費に回せる余裕が少なくなってしまいます。審査に通ったことと、心地よく暮らせることは、残念ながらイコールではないのです。
今の家賃と、将来の支出は別物として考える
「今の家賃と同じくらいなら払える」という考え方も、実は注意が必要です。持ち家になると、固定資産税や修繕費、マンションであれば管理費や修繕積立金といった、賃貸にはなかった支出が加わります。さらに、お子様の成長に伴う教育費や、車の維持費なども将来的に増えていく可能性があります。今の家計だけでなく、5年後、10年後の家計まで見据えて借入額を考えることが大切です。今の状況だけを基準にすると、将来の変化に対応できなくなってしまう可能性があります。
「借りられる額」ではなく「返せる額」から逆算する
私たちがご相談の際にお伝えしているのは、まず月々いくらまでなら無理なく払えるかを先に決め、そこから借入可能な物件価格を逆算するという考え方です。銀行が提示する上限額から物件を選ぶのではなく、自分たちの暮らしから逆算して物件を選ぶ。旅行や趣味にどれだけお金をかけたいかといった、暮らしの優先順位まで一緒に整理することもあります。この順番を守るだけで、購入後の家計の安心感は大きく変わってきます。当たり前のようでいて、意外と多くの方が逆の順番で物件を探してしまっているのが実情です。

住宅ローンは「借りられる額」ではなく「無理なく返せる額」で考えることが何より大切です。資金計画の段階から、遠慮なくご相談ください。一緒に現実的な数字を組み立てていきましょう。安心して長く住み続けられる金額を、一緒に見つけていきます。
本日は以上です。
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