「ここに住む」と決めることは
他の可能性を手放すこと
こんにちは、才光不動産です。
木曜日は「暮らしと覚悟」と題して、住まいを選ぶという行為に伴う気持ちの動きについて書いています。日々の業務では価格や条件の話が中心になりますが、この時間だけは、少し立ち止まって「決めるということ」そのものについて考えてみたいと思っています。今日のテーマは「選ぶことは、手放すこと」です。物件探しに何ヶ月も付き添っていると、最後の最後で足が止まる方に出会うことがあります。良い物件だと分かっているのに、決められない。今日はその理由について考えてみます。
一軒の家を選ぶということは、同時に、選ばなかった他のすべての家、他のすべての街、他のすべての暮らし方を手放すということです。この感覚が、決断の重さの正体だと私は思っています。

「まだ他にあるかもしれない」という迷い
内見を重ねるほど、目が肥えていきます。この家のここが良い、あの家のあそこが良い、と比較の材料が増えていくからです。ところが皮肉なことに、比較材料が増えるほど「もっと良い物件が、まだどこかにあるのではないか」という迷いも強くなります。これは決して優柔不断だからではありません。選択肢が見えているからこそ生まれる、自然な迷いです。ただ、この迷いに際限なく付き合っていると、いつまでも前に進めなくなってしまうのも事実です。
「完璧な一致」を探すのをやめる
私たちがいつもお伝えしているのは、100点の物件を探すのではなく、「これなら自分たちの暮らしを預けられる」と思える80点の物件を探しましょう、ということです。すべての条件が揃った完璧な100点の物件は、実際にはほとんど市場に出てくることがありません。100点を求め続けると、探す期間はどんどん延び、心はすり減っていきます。逆に、いくつかの譲れない条件さえ満たしていれば、あとは住みながら自分たちの暮らしに合わせて手を加えていける。そう考えると、決断のハードルは少し下がります。
選ばなかった道を、惜しまない
決めた後にふと「あの物件にしておけば」と考えてしまうことは、誰にでもあります。それでも、選ばなかった道を惜しみ続けるより、選んだ道をどう良くしていくかに気持ちを向けたほうが、暮らしは豊かになっていきます。住まい選びは、正解を当てるゲームではなく、選んだ場所を正解にしていく営みなのだと、多くのお客様を見てきて感じています。何年か経って再びお会いしたお客様が「あの時ここに決めてよかった」と笑顔で話してくださるのを聞くたびに、その言葉の重みを実感します。

「ここに住む」と決めることは、確かに他の可能性を手放すことです。でもそれは、何かを諦めることではなく、一つの暮らしに本気で向き合う覚悟を持つということでもあります。迷いを抱えたまま、それでも一歩を踏み出す。そのお手伝いができればと思っています。決めきれずに悩んでいる時こそ、遠慮なく私たちにお声がけください。
本日は以上です。
24時間いつでもAIが対応いたします。
第一受付はAIが担当いたしますが
営業電話以外は
担当者より折り返しご連絡
させていただきます。


















コメント