初めての内見で
ずっと敬語だった二人のこと
こんにちは、才光不動産です。
今週の近況報告です。今月は、結婚を機に家探しを始められた20代のご夫婦を担当させていただきました。物件を見るのも、不動産会社と話すのも初めてということで、最初の面談ではずいぶん緊張されていた様子でした。個人情報の関係で詳しくは書けませんが、印象深いやり取りだったので、今日はそのお二人との数ヶ月を振り返ります。
初めて家を探す方は、失敗したくないという気持ちがとても強く出ます。その緊張を少しずつ解きほぐしながら、ご自身の希望を言葉にしてもらうことも、私たちの大事な役割の一つだと感じています。今日はそんなお二人との、少し長めの物語です。

最初の面談は、ずっと敬語だった
初回の面談で、お二人は終始かしこまった様子で、私の説明にひたすら相槌を打つばかりでした。「何か気になることがあれば、遠慮なく言ってくださいね」と伝えても、なかなか本音は出てきません。無理に聞き出そうとはせず、まずは希望のエリアをいくつか一緒に歩いてみることから始めました。街の空気を実際に感じてもらうことで、少しずつ会話が自然になっていきました。カフェに立ち寄って一息ついた時間の方が、物件の話をしている時間よりも二人の本音を知る手がかりになったように思います。
3件目の内見で、初めて意見がぶつかった
転機は3件目の内見でした。ご主人は駅からの近さを重視し、奥様は日当たりの良い部屋を重視されていて、その物件で初めて二人の意見がはっきりと分かれたのです。それまで遠慮がちだったお二人が、私の前で率直に話し合う姿を見て、ようやく信頼していただけたのだと感じました。意見がぶつかることは、決して悪いことではありません。むしろ、本音で話し合えるようになった証拠だと思っています。私はあえて口を挟まず、お二人が自分たちの言葉で折り合いをつけていく様子を、少し離れたところから見守っていました。
契約の日、初めて見せてくれた笑顔
結局、駅から少し歩くものの日当たりの良い物件に決められました。契約書にサインをした後、お二人は初めて肩の力が抜けたような、自然な笑顔を見せてくれました。「緊張して敬語が抜けませんでしたね」と笑いながら話すお二人を見て、この数ヶ月の変化を感じ、こちらまで嬉しくなりました。最初に会った日には想像もできなかった、リラックスした表情でした。書類を片付けながら、私も少しだけ寂しいような、そんな不思議な気持ちになりました。

初めての家探しは、緊張して当たり前だと思います。だからこそ、私たちは物件の説明だけでなく、少しずつ心を開いてもらえるような時間の使い方を大切にしています。契約後、お二人から「またお願いしたい人ができたときは紹介します」と言っていただけたことも、嬉しい出来事でした。お二人の新しい生活が、良いものになりますように。
本日は以上です。
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