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風が抜けない家

“風が抜けない家”は
心も体も疲れやすい

── 通風設計のプロが見ているポイント

夏によく伺うお悩みに、「窓はあるのに風が通らず、エアコンに頼らざるを得ない」という声があります。 実は「窓がある」ことと「風が通る」ことは異なり、通風は入口と出口の配置高さ差、そして通り道の設計で決まります。本記事では、通風設計の基本とプロが注目するポイントを分かりやすくご紹介いたします。

1. 通風の基本原則
入口 × 出口 × 経路

  • 対角線通風:部屋内で入口と出口を対角線上に配置すると、効率よく空気が流れます。([turn0search1](#))
  • 高さ差通風(スタック効果):入口を低く、出口を高く設計すると暖気が自然に抜けます。([turn0search26](#))
  • 連続経路:家具などで遮られず、室内から廊下、階段へ連携する通り道が必要です。([turn0search7](#))

2. 窓があるだけでは通らない!?ありがちな原因

  • 同じ壁面に窓が集中しているため空気が流れず停滞。
  • 入口と出口の高さが同じため、空気に動きが生まれない。
  • 網戸・家具で開口面積が狭くなり、風量が減少。
  • 外構(塀や植物など)で風が削がれ、室内まで届かない。

3. プロが見る通風設計の要点

  • 対角線上の窓配置:長い流れをつくり、風を室内全体に送り込みます。
  • 開口部の高さ差:入口を低く、出口を高く設けて自然循環を促します。
  • 出口を広く設計:入口より少し大きめにすることで陰圧を作り、風の引きを良くします。
  • 外構で風を“拾う”:開口がない場合、透過性のある塀や風を通す植栽を活用。

4. 実際の間取りで使える
通風テクニック

  • リビングでは南北対角の窓配置を活かし、家具配置は中央を避けて風道を確保。
  • 寝室は枕元と対角に小窓を配置、内倒し窓+格子で夜間も安全に通気。
  • 脱衣室など水回りには上下に窓を設け、排気・吸気を意識した配置。
  • 吹抜けや階段には高窓を設け、上昇気流を活かした排熱設計を。

5. 暮らしで取り入れる
季節ごとの工夫

  • 夏:朝夕に上下・対角の窓を開けて排熱し、日中は遮蔽を重視。
  • 梅雨:高湿日は除湿と機械換気を併用し、短時間の換気に留める。
  • 冬:晴れた日中に全窓を開放し熱交換、暖房は弱運転で継続利用。

6. 現地で使える
通風チェックリスト

  • 部屋に対角線上の窓があるか?
  • 入口と出口に高さ差はあるか?
  • 網戸・家具で開口面が狭くなっていないか?
  • 廊下や建具に通気のための工夫(欄間・ガラリ等)があるか?
  • 外構が風を遮っていないか?

7. まとめ — 風の通る家は“心と体の快適さ”を育みます

通風設計は、健康や快適性、省エネ、生産性にも影響します。
「窓があるのに風が通らない」状態から卒業するためには、①対角配置 ②高さ差 ③開口バランス ④通路の連続性の4点を意識することが重要です。
才光不動産では、間取り段階での通風設計サポートや、既存住宅の風の見える化診断も承っております。お気軽にご相談ください。

才光不動産
風を感じる住まいづくりをご相談ください

※本記事は一般的な設計知見に基づく内容です。具体的な建物条件に応じた最適解は個別にご相談ください。

本日は以上です。

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