“安い物件にはドラマがある”シリーズ
この家の前に vol.3
— 才光不動産が本音で解説
こんにちは、才光不動産です。
第3回は、「転勤族が最後に選んだ札幌の家」のお話です。
賃貸を渡り歩いてきたご家族が
「ここを最後の場所にしよう」と決めたとき、その背景にはどんな想いがあったのか。
匿名の“人間ドキュメンタリー”として綴っていきます。
転勤を繰り返してきた方にとって「家を買う」=「人生の居場所を決める」という一大決心です。
その裏側には数字だけでは見えないストーリーがあります。
「また引っ越しか」子どもに
そう言わせたくなかった
ご相談に来られたのは40代前半のご夫婦と小学生と中学生のお子さん。
ご主人は全国転勤のあるお仕事で、これまでに5回以上の転居を経験されていました。
「札幌に来る前は正直“また数年でどこかへ”と思っていました」
そう話すご主人の隣で奥様が少し笑いながら続けました。

「でも、子どもたちが大きくなるにつれて
『また友達と離れなきゃいけないの?』と聞かれるようになって……」
「そろそろ、“この街が自分たちの場所だ”って言えるところを作りたいと思ったんです」
そうして選ばれたのが
札幌市内の地下鉄駅から少し離れた静かな住宅街の中古戸建てでした。
なぜ新築ではなく“少し訳あり価格”の中古を選んだのか
ご夫婦の希望を整理すると
- 子どもそれぞれに部屋を用意したい
- ローン返済で生活が苦しくならないようにしたい
- もし将来状況が変わっても売却や賃貸に回せる立地にしたい
すべてを新築で叶えようとすると、どうしても予算をオーバーしてしまいます。
そこで候補に上がったのが
「設備はやや古いが、立地が良い」「前の持ち主の事情で少し価格を抑えている」中古戸建てでした。
「ここなら、無理なく返せそうですね」
「子どもたちも通学に困らなさそうですし万が一のときは貸すこともできそうです」
図面と周辺環境を見ながら少しずつご夫婦の表情がほぐれていきました。
決め手になったのは、キッチンでも間取りでもなく“玄関の一言”
実際に内見へ行った日。
到着して玄関ドアを開けると、まだ前の持ち主の生活の名残が少し感じられる、
けれどきれいに片付けられた空間が広がっていました。

子どもたちは、二階の部屋を一通り見てから
「ここ、オレの部屋にしていい?」「じゃあ、こっちが私の部屋!」と
半分本気、半分冗談のようなやりとりをしていました。
ひととおり見終わって玄関に戻ってきたとき
中学生のお子さんがポツリと、こう言いました。
「ここなら、もう引っ越さなくてもいいの?」
その言葉に、ご夫婦は一瞬だけ目を合わせて静かに頷かれていました。
その瞬間
「この家は、金額や条件だけではなく、このご家族にとって“居場所”になるのだろう」
と強く感じたのを覚えています。
「転勤があっても、この家は残る」
出口まで含めた選択
ご主人の仕事柄、今後まったく転勤の可能性がゼロになるわけではありません。
そのことも踏まえたうえで、私たちは次のような話を率直にしました。
- 将来また転勤になった場合
┗ 賃貸に回したときの家賃相場・需要の見込み。 - 万が一手放すとき
┗ 土地としての価値・再販売しやすさ。 - ローン返済と生活費のバランス
┗ 「買ったせいで、身動きが取れなくなる」状況を避ける計画。
そのうえで、ご夫婦はこう決められました。
「たとえ転勤になっても、この家は“帰ってくる場所”として残しておきたい」
「子どもたちにとって、“自分たちの故郷”と言える場所を作ってあげたいんです」
その言葉どおり、この家は
「転勤族が最後に選んだ家」であると同時に
いつか帰ってくるための“ベースキャンプ”のような存在になりました。

まとめ:転勤族にとっての“家を買う”という決断
転勤の多いご家庭にとって
「家を買う」という決断は、非常に悩ましいテーマです。
それでも、「ここを自分たちの場所にしよう」と決めたとき
そこには数字には表れない、家族の覚悟や、子どもたちへの想いが込められています。
才光不動産として大切にしているのは
- 無理のない予算であること
- いざとなれば貸したり売ったりできる“逃げ道”があること
- 「この街で暮らしたい」という気持ちに嘘がないこと
この3つを一緒に確認しながら
転勤族の方の「最後の一軒」を、できるだけ後悔のないものにしたいと考えています。
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