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この家は、誰のものだったのか

人と家の物語 vol.5
相続で止まった時間。
— 才光不動産が本音で解説

こんにちは、才光不動産です。
相続が絡む不動産のご相談で、私たちがよく感じるのは
「家そのものより、時間が止まっている」という感覚です。
今回は相続をきっかけに“誰のものでもなくなった家”のお話です。

相続不動産で一番の問題は、
「売る・売らない」ではなく、「話が進まない」ことです。

「とりあえずそのまま」が、数年続いていた

ご相談に来られたのは、兄妹3人のうちの長男の方でした。
ご両親が亡くなられてから、すでに5年以上。
実家は空き家のまま、最低限の管理だけが続いていました。

「売るって話をすると、
家を裏切るみたいで言い出せなかったんです」

誰かが悪いわけではありません。
ただ、話を始めるきっかけがないまま、時間だけが過ぎていました。

「名義は共有」でも、気持ちはバラバラ

名義上は兄妹3人の共有。
しかし、考え方はそれぞれ違っていました。

  • 思い出が強く、残したい人
  • 管理が負担で、手放したい人
  • 正直、どうでもいいと思っている人

この状態で「売る・売らない」を決めようとすると、必ずこじれます。
私たちはまず、“家の話”をする前に、“立場の整理”から始めました。

不動産屋の仕事は「決断させること」ではない

相続不動産では、急がせるほど失敗します。
全員が同じ地図を持つまで、進めない方がいいケースも多いです。

結果としてこの家は、売却されました。
しかしそれは「仕方なく」ではなく、
全員が納得した“整理”としての売却でした。

まとめ:相続不動産は、時間を取り戻す作業

相続不動産の整理は、家の処分ではありません。
止まっていた時間を、再び動かす作業です。

本日は以上です。

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